先週金曜の夜、砺波市文化会館で本校・郷土芸能部による今夏の全国高総文祭・東京大会に向けた第1回リハーサルが行われた。保護者や指導者の方々を前に、本番の舞台を想定した五箇山民謡4曲を通しで2度披露した。4月から始めた1年生にとっては緊張の舞台だったと思われるが、短期間で随分上達した。全体的にはまだまだ荒削りで修正点も多く見受けられた。部員たちは「日本一」を目標にしている以上、甘えや妥協は許されない。まずは、来月の定期公演(第2回リハーサル)までに一つずつ課題を克服していこう。

さて、砺波市文化会館といえば私にはちょっとした思い出のある場所だ。今から十数年前(記憶がかなり怪しいが)、財津和夫のコンサートが砺波市文化会館であり、妻と二人で聴きにいった憶えがある。今の高校生には「財津和夫って誰?」と言われそうだが、私にとっては、小田和正と並んで尊敬に値するシンガーソングライターなのだ。

財津和夫はニューミュージック系グループ「チューリップ」のリーダーとしても有名で、1972年『魔法の黄色い靴』でレコードデビュー。翌73年『心の旅』がオリコンチャート第1位に輝き、74年『青春の影』、75年『サボテンの花』、79年『虹とスニーカーの頃』と次々にヒット曲を世に送り出した。アイドル時代の松田聖子の『チェリーブラッサム』『夏の扉』『白いパラソル』も財津和夫の作曲だ。NHK「みんなのうた」に採用された『切手のないおくりもの』もその後永く歌い継がれている。

今年2022年は、「チューリップ」がデビューしてちょうど50周年の節目にあたる(1989年に一時解散したが97年に再結成)。財津和夫自身、現在74歳という老体に鞭打って50周年記念ツアー「the TULIP」を精力的にこなしている。ちなみに小田和正は今年9月で75歳を迎えるが、こちらも全国ツアーの真っ只中だ。生涯現役を地でいく二人のアーティストに心から賞賛の拍手を贈りたい。