先週末の21日(土)、相倉合掌集落で平地域づくり協議会主催の「世界遺産で米作り」というイベントが開催され、本校の2年生がお手伝いとして参加した。このイベントは、相倉集落内にある棚田のオーナーさんたち(東京や茨城から参加された家族もいた)に集まってもらい、田植えを体験してもらうというもの。2年生の生徒らも、オーナーさんらと一緒に田植えをしたり、お昼のふるまい鍋の準備をしたりと、大いに活躍してくれた。

 今回のお手伝いは、本校が今年度から導入した「コミュニティ・スクール」の地域学校協働活動の一環として、平地域づくり協議会からの提案を受ける形で実現した。日頃から、本校はさまざまな場面でこの五箇山地域の皆さんのご協力・ご支援をいただきながら教育活動を行っており、今回、ささやかではあるがその恩返しができたのではないかと思っている。私自身も、久しぶりに田んぼに入り、いい汗をかかせてもらった。

 ところで、平地域づくり協議会とは、昨年度本校の生徒や先生方と一緒に「平村眠謡奇譚」という映画を作らせていただいたが、この度、地元のNHK富山が、この映画を番組として取り上げてくれることとなった。6月3日(金)の夜7時半からNHK総合テレビで放映されるので、皆さん是非ご覧いただきたい。また、来る6月6日(月)の創校記念日には、映画監督の本木克英氏(富山市出身)をお招きし、「映画づくりの面白さ」と題した記念講演と「平村眠謡奇譚」に出演した生徒らとのトークショーを行う予定だ。保護者や地域の皆さんにも、是非会場(春光荘)に足を運んでいただきたい。

 本木監督といえば、昨年1月『大コメ騒動』(主演:井上真央)が公開され、全国的にも有名な「米騒動」で活躍した女性たちの姿を痛快に描いてくれた。この映画の主題歌を依頼されたのが米米CLUB(かつて「浪漫飛行」や「君がいるだけで」で一世を風靡)で、曲名もズバリ『愛を米(こめ)て』。6月6日、南砺平高校として精一杯の「愛を込めて」本木監督をお迎えしたい。