昨日と今日、2日間にわたり3年に1度の南砺平高校・学園祭が行われた。両日とも天候に恵まれ、錦秋の山々に囲まれた本校の生徒・教職員らは、楽しいひとときを過ごすことができた。夏休みからの準備と、2日間の運営の中心となってがんばってくれた生徒会執行部の皆さんや、彼らをご指導いただいた諸先生方に心から「ありがとう」と言いたい。

 本来ならば、地域の皆さんや一般の方々にも見に来ていただきたかったのだが、いかんせん、コロナの影響で入場制限を余儀なくされた。そんな状況にもめげず、生徒らは「虹 想像を超えた創造 架けろ青春のロード」のテーマを、多彩なステージ発表や展示、熱のこもった弁論大会などで具現化してくれた。小規模校ではあるが、生徒らのパワーは目を見張るものだった。

 さて、自分自身の学園祭の思い出といえば、高校の時よりも大学時代の「学祭」の記憶が強烈だ。社会科研究室のメンバーで作り上げた歴史劇「信長の最期」は、『平村眠謡奇譚』に負けないほどのクオリティーの高さで、模擬店に出した「おでん」は売れに売れまくった。私のアパートで大量のおでんの仕込みを三日三晩行ったため、おでんの臭いが部屋に染みつき、しばらくは誰も遊びに来てくれなくなったことも懐かしい思い出だ。

 昨年から今年にかけ、コロナ禍のせいで、各地のお祭りが中止や規模縮小に追い込まれ、地域の活力も失われがちである。高校や大学の学園祭も同様だ。祭りは人々を高揚させ、明日への活力に繋がるものだと思う。祭りのあとは、一時の高揚感から冷め、どことなく淋しい気分に陥りがちだが、また、来年(3年後)に向け、明日からの学校生活を充実させていこうではないか。