富山市に適用されていた新型コロナまん延防止等重点措置が先日解除された。県内の県立学校は9月13日から正式に2学期が始まり、閑散としていた校舎にもようやく活気が戻ってきた。

 さて私事ではあるが、9月に入り、毎日夕刻、帰宅前にランニングを開始した。平高校の校門を出発し、上梨トンネルの入口までの往復約5㎞をおよそ30分かけて走って帰ってくる。目的は、11月7日(日)の「富山マラソン2021」で、前回記録(自己ベスト)を更新するという目標を達成するためである。一昨年、4度目の挑戦で初めて5時間を切ったが、昨年はコロナ禍で大会は中止。今回、2年ぶり5度目のフルマラソン挑戦となる。

 時々、この歳になって何をわざわざ(しかもお金まで払って)苦しい思いをするのかと言われることがある。確かに、陸上競技の素人で且つ50歳を過ぎてからマラソンを始めた私にとって、42.195㎞という距離はとてつもなく長い。普段から走っている訳ではなく、走るのが楽しくて仕方ないという訳でもない。ただ、挑戦しようという気持ちが起こる自分というものを確かめるというか、褒めてやりたいというか、そんな感じである。自己満足と言われればそれまでだが、自分にはまだ可能性があるのではという思いが私をマラソンに駆り立てているのかも知れない。

 いつの日か4時間を切ることを夢見て、今はまだその途上にあると思い続けることが、私にとっての「走る理由」と言えよう。コロナ禍を撥ね除け、今年こそは無事大会が開催されることを祈るばかりである。