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校長室日記

校長室日記(136・最終号) -ありがとう-

 およそ2年半にわたり書き綴ってきたこの「校長室日記」もついに最終号を迎えることとなった。本校でのさまざまな出来事や生徒の様子、五箇山の四季折々の自然、そして何よりも、私が普段考えていることや、生徒や先生方に伝えたいこと …

校長室日記(135) -あなたがいることで-

 今皆さんには好きな人(気になっている人)がいますか?高校生にとっては、勉強や部活より重大な関心事かもしれない。どうしたらあの子(あの人)と仲良くなれるか、もっとあの子(あの人)のことが知りたい。もっと自分のことをわかっ …

校長室日記(134) -おどるポンポコリン-

  3年生が卒業し学校が何とも寂しく感じられた先週、2日間にわたって県立高校入試が実施された。毎年のこととはいえ、我々教員にとって1年の中で極端に緊張を強いられる2日間である。特に2日目の英語リスニングの試験に至っては、 …

校長室日記(133) -YELL-

 3月1日(金)、本校の第71回卒業証書授与式が挙行され、23名の卒業生が本校を巣立っていった。思えば、今年の卒業生が本校に入学した3年前、私もこの南砺平高校に校長として赴任した。彼ら彼女らの高校生活は私の校長としての3 …

校長室日記(132) -いつか-

 2月後半の3連休、私は仕事の間隙を縫って山形県の蔵王(正確には上山市坊平高原)に出かけた。第78回国民スポーツ大会スキー競技会(「やまがた雪未来国スポ」)・クロスカントリー競技に出場している本校スキー部員や富山県選手ら …

校長室日記(131) -川の流れのように-

 2月21日は私の誕生日。1964(昭和39)年この世に生を受け、今年の誕生日でちょうど60歳を迎えることとなった。いわゆる「還暦」というやつである。還暦とは、干支(えと)が一巡し生まれた年の干支に戻ることをいう(十干十 …

校長室日記(130) -やさしさで溢れるように-

 2月7日から5日間にわたって南砺・富山両市で開催されたインターハイ・第73回全国高等学校スキー大会が終了した。元日の能登半島地震や暖冬による雪不足など、心配の種は尽きなかったが、関係者の願いが天に通じたのか、程よく雪も …

校長室日記(129) -366日-

 先週、1月のカレンダーをめくり2月にしたところ、遅ればせながら気付いたことがあった。今月の最終日は「29日」。そう、今年2024年は4年に1度の閏年、いつもの年より1日多い「366日」ある年なのだ。私は昔から、2月29 …

校長室日記(128) -Hero-

 先週26日(金)、本校体育館でスキー部の全国大会出場に向け壮行会が行われた。部員たちは、1月の県高校総体スキー競技会、県民体育大会、県選手権を戦い、インターハイをはじめ、全国高校選抜や国体(今年から国民スポーツ大会に名 …

校長室日記(127) -地上の星-

 先週、先々週の土日は、スキー競技の県民体育大会や県選手権が開催され、私はたいらクロスカントリー場に連日足を運んだ。この間、県高校総体スキー競技会もあったため、家に帰るのが億劫になり、二週連続で土曜の夜は職員寮の自分の部 …

校長室日記(126) -ゲレンデがとけるほど恋したい-

 9日(火)3学期が始まった。能登半島地震の被害や影響を心配していたが、始業式に生徒らが元気な顔を見せてくれホッとした。数日後、福島県立相馬農業高校の校長先生から心配とお見舞いの電話をいただいた。2年前、相馬農業高校から …

校長室日記(125) -想望-

 8日(月・祝)は冬休み最終日。能登半島地震からちょうど一週間が経過し、犠牲者の数が日に日に増え、富山市の中学1年生や30代女性も帰省中に被災して亡くなったという。未だ多くの方々が避難所生活を強いられており、余震に怯える …

校長室日記(124) -希望という名の光-

 わが家では、新たな年の始まりとともに近所のお宮さんに初詣に出かけ、その足で同じく近所の各願寺という名刹にお参りしてから家に戻って寝るのが恒例だ。翌朝は家族で雑煮やおせちをいただき、お昼すぎ富山市の護国神社に詣で、縁起物 …

校長室日記(123) -Friday Night Fantasy-

 22日(金曜日)は2学期の終業式だった。他校でもほぼ同じだと思われるが、式の前に賞状伝達式、校長の式辞に続き校歌斉唱、そして式の後には教務や生徒指導部長の先生から冬休みの過ごし方についてお話がある。本校の体育館は他校に …

校長室日記(122) -冬がはじまるよ-

 時計をみると現在17日(日)の午後11時過ぎ。京都から車でやっと自宅に帰り着いたところだ。本日、京都コンサートホールで開催された「令和5年度全国高校生伝統文化フェスティバル」(主催:文化庁、京都府、京都府高文連)に、本 …

校長室日記(121) -家族になろうよ-

 先週末、本校にとって嬉しい出来事が続いた。9日(土)は、3年担任のS先生の結婚式・披露宴が富山市の富岩運河環水公園ほとりのラ・シャンスで執り行われた。クラスの生徒らも式場に駆けつけ、先生の新たな門出を皆で祝福し心温まる …

校長室日記(120) -夜空ノムコウ-

 12月1日、今年の「新語・流行語大賞」の表彰式が執り行われ、年間大賞とトップ10が発表された。大賞に輝いたのは「アレ(A.R.E)」。今年プロ野球で38年ぶり二度目の日本一となった阪神タイガースの岡田彰布監督がリーグ優 …

校長室日記(119) -フェニックス-

 小学校の卒業文集に将来の夢は「医者になってたくさんの人を救うこと」と書いた記憶がある。今思えば、当時夢中になって読んでいた漫画『ブラック・ジャック』(手塚治虫)に影響され、「医者」という職業に単純に憧れていた自分がいた …

校長室日記(118) -NOW AND THEN-

 先週末の16日(木)に広島県立加計高校芸北分校、17日(金)には島根県立飯南高校に、県や南砺市、地元五箇山の関係者の方々とともにお邪魔し、生徒全国募集の取組みについてお話をうかがってきた。両校に共通する点は、県境近くの …

校長室日記(117) -元気を出して-

 11月11日(土)、第35回富山県高等学校文化祭が県民会館で開催された。本校郷土芸能部は、来年夏の全国高等学校総合文化祭(岐阜大会)の出場切符をかけて、八尾高校とともにステージ発表に臨んだ。当日は時折雨が交じるとても寒 …

校長室日記(116) -サライ-

 11月3連休は公私ともに「濃い」3日間だった。3日文化の日は、午前中に学校から菅沼合掌集落までクマとの遭遇に怯えながらランニングで往復(2時間もかかってしまった)。午後は春光荘で平文化芸能祭に出演した3年生のプレゼン( …

校長室日記(115) -未来-

 10月も終わりに近づき、五箇山は秋本番を迎えた。今年の五箇山の紅葉は心なしかくすんで見えるのは私だけだろうか。特に黄色の鮮やかさが昨年や一昨年に比べ今一つに思えるのだ。暑い夏が6月から9月の終わりまで長く続いたせいでは …

校長室日記(114) -北陸ロマン-

 このところ、県内各地でクマの目撃情報が相次いでいる。全国的に今年はクマの出没が異常に多く、人身被害も後を絶たない。先週本校の生徒寮付近でもクマの痕跡(糞)情報があった。しばらくの間、学校と寮・下梨バス停との行き来につい …

校長室日記(113) -三日月-

 今月の月齢カレンダーを見ると、今日10月15日(日)は「新月(月齢0)」。月がちょうど地球と太陽の間に位置し、真っ暗で見えない日である(今晩はあいにくの雨でそもそも月はおろか星一つ見えないのだが)。明日から徐々に月が姿 …

校長室日記(112) -さすらい-

 10月3連休2日目の8日(日)は、スキー(クロカン)部が富山市大沢野で開催された第36回猿倉ローラースキー大会に参戦。夏場の立山・乗鞍での合宿、北海道遠征の成果が試される大会だった。また、郷土芸能部は石川県七尾市で開催 …

校長室日記(111) -クスノキ-

 9月29日(金)の日中、学校はひっそりと静まりかえっていた。1年生は南砺市内の企業見学、2年生は長崎方面への修学旅行(最終日)、3年生は高山・白川方面への校外学習だった。私は、1年生の企業見学の一つ目・地元の「長田組」 …

校長室日記(110) -September-

 9月は英語でSeptember(セプテンバー)という。この言葉はもともとラテン語で「第7の」という意味のseptemに由来している。すると、9月は9番目の月にあたるはずなのになぜ第7番目なのか。調べてみると、現在の暦の …

校長室日記(109) -ひまわりの約束-

 9月3連休の初日、1年生7名が相倉合掌集落の棚田で稲刈りのお手伝いをした。私は家の都合で現地に赴くことができなかった。夕方になり少し涼しくなったので、富山マラソン2023に向けトレーニングを兼ね自宅周辺を走ることにした …

校長室日記(108) -夏のクラクション-

 9月も一週間が過ぎた。相変わらず日中は30度を超す暑い日が続いているが、朝晩は随分涼しく感じられるようになってきた。先週末は、奇しくも土日連続で魚津に出かけることとなった。9日(土)は魚津桃山球場で県高校野球秋季大会の …

校長室日記(107) -守ってあげたい-

 9月1日(金)、2学期の始業式があり、ひと月ぶりに全校生徒の前で話をする機会があった。この夏の郷土芸能部の全国高総文祭かごしま大会での「優良賞」受賞、スキー部や男子バレー部の猛暑の中での合宿や練習、2年生の映画制作、3 …

校長室日記(106) -君がくれた夏-

 26日(土)午後10時頃、突然激しい雨が降り、1時間以上にわたって雷鳴がとどろいた。気象庁から県内に竜巻注意情報も出され、富山市内各地では落雷が原因とみられる火災などが相次いだ。被災した家には誠にお気の毒だったが、この …

校長室日記(105) -Sync Of Summer-

 お盆休み明けの17・18日は急に忙しくなった。17日(木)は、午前中南砺市役所に出かけ、郷土芸能部の全国高総文祭かごしま大会での「優良賞」受賞を市長に報告した。河口部長の「二連覇はならなかったが、練習の成果は出し切れた …

校長室日記(104) -夏空グラフィティ-

 13日(日)夕方、郷土芸能部の楽器や衣裳、さらには部員や顧問の先生方のキャリーケースを乗せた大型バスがようやく富山に戻ってきた。今年の全国高総文祭・郷土芸能部門の会場である奄美大島へは、大型バスを利用しフェリーを乗り継 …

校長室日記(103) -シーズン・イン・ザ・サン-

 夏と言えば「○○」。皆さんなら○○にどんな言葉を入れますか。本校にとっては、間違いなく「全国高総文祭」だろう。今夏の開催地は鹿児島県。第47回大会ということで、丁度全国を一巡したことになる。そして、郷土芸能部門の会場は …

校長室日記(102) -HANABI-

 昨年この日記(53)でも書いたが、今日8月1日(正確には2日未明)は「富山大空襲」の日であり、亡くなった多くの人々の慰霊と復興への願いを込め、毎年神通川で花火大会が開催されている。個人的には結婚記念日という特別な日でも …

校長室日記(101) -青い珊瑚礁-

 夏休みに入った22日(土)夜、本校郷土芸能部の第4回定期公演が砺波市文化会館で開催された。この定期公演は、夏の全国高総文祭のリハーサル並びに壮行会を兼ねており、部員たちは目前に迫ってきた鹿児島大会(本校の出演は7月31 …

校長室日記(100) -夏色-

 この日記もついに記念すべき100号を迎えた。あらためて、自分でもよくここまで続いてきたものだと感心する。若かりし頃、初めて40人のクラス担任を持ったときに書いた「学級だより」は、気合いを入れすぎて4月の創刊号が廃刊号と …

校長室日記(99) -聖母たちのララバイ-

 かつて『火曜サスペンス劇場』という2時間ドラマが毎週火曜夜9時から日テレ系で放送されていた(通称:火サス)。1981年から2005年まで実に24年間にわたる長寿番組だった。80年代から90年代にかけ、テレビドラマ界にお …

校長室日記(98) -荒城の月-

 先週の新聞で「滝廉太郎居住地に案内板」という記事を目にした。その記事によると、今年は日本を代表する音楽家・滝廉太郎の没後120年にあたり、滝の生涯を研究し顕彰する「滝廉太郎研究会」なる県内の団体が、滝が少年時代約2年間 …

校長室日記(97) -五月雨-

 「五月雨(さみだれ)」という言葉がある。この五月は旧暦の5月のことで、五月雨は現代で言えば6~7月頃に降る雨、ちょうど今頃の「梅雨」の雨をさす(五月雨は夏の季語)。「五月(さつき)晴れ」という言葉も「梅雨」の晴れ間のこ …

校長室日記(96) -RAIN・Rain-

 11日の日曜日、北陸地方が梅雨入りしたとニュースで聞いた。例年並みとのことだが、その後一週間は雨の日と晴れの日が目まぐるしく入れ替わった。16日(金)には南砺市に大雨警報が発令され、国道がまたストップするのではとヒヤヒ …

校長室日記(95) -晴れたらいいね-

 以前の日記(43)でも紹介した五箇山を代表する山・人形山(標高1,726m、本校の校歌の1番にも「人形の峰 晴れわたり」と謳われている)についに登頂を果たした。スキー部が毎年6月に実施している「人形山登山(と言う名の過 …

校長室日記(94) -Birthday-

 6月6日(火)は本校の創校記念日だった。1950(昭和25)年に福野高校平分校としてここ五箇山の地に誕生し、今年で73歳を迎えた。長い歴史の中で定時制から全日制へ移行し、校名も3度かわり、2010(平成22)年に現在の …

校長室日記(93) -雨のち晴レルヤ-

 台風2号が発生し、その周辺から流れ込んだ暖かく湿った空気の影響で前線の活動が活発となった。そのせいで6月1日から2日にかけ太平洋側を中心に記録的な大雨となった。県内でもJR城端線が2日(金)のお昼前から運休するとの連絡 …

校長室日記(92) -そばにいるよ-

 県の高校総体が始まった。新型コロナの5類移行を受け、高校スポーツもコロナ以前の状態へ徐々に戻りつつある。27日(土)はバレーボール競技の初日。本校男子バレー部は、ありそドームで入善高校との1回戦に臨んだ。結果は2-0で …

校長室日記(91) -美しい鰭(ひれ)

 5月中旬はさまざまな出来事があった。12日(金)は小中高合同運動会の前日だったが、G7富山・金沢教育大臣会合の初日、ANAクラウンプラザ富山で催された政府(文科省)主催夕食会に本校郷土芸能部が招待され、参加各国の教育大 …

校長室日記(90) -揺れる想い-

 あっという間にゴールデンウィークが終わった。全国の行楽地はコロナ以前の賑わいを取り戻し、大勢の家族連れや観光客でごった返していた。過去3年間の行動制限や外出自粛を一気に振り払うかのごとく、一斉に人々が動き出した感がある …

校長室日記(89) -グッバイ・アイザック-

 この春、宇宙に関するニュースが相次いだ。2月末、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が14年ぶりに実施した宇宙飛行士候補試験の結果を発表し、4,127人の応募者の中から2人の候補生が選ばれた。一人は、史上最年長の諏訪理(ま …

校長室日記(88) -ダンデライオン-

 先週、富山市内への出張があり、途中車で田んぼ道を走っていたところ、道の両脇に黄色いタンポポの花がいくつも咲いていた。黄色い花ばかりか、綿毛を付けたタンポポも多数目に留まった。小さい頃、よく綿毛の付いたタンポポを茎の根元 …

校長室日記(87) -色・ホワイトブレンド-

 春はその陽気のせいか人々の心を浮き立たせ、何かいいことがあるような不思議な気分にさせてくれる。そんな季節にぴったりの曲が『色・ホワイトブレンド』(作詞・曲:竹内まりや)だ。80年代アイドルを代表する中山美穂(愛称ミポリ …

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